海外でのクレジット払い手数料はいくら?「現地通貨」か「日本円」どっちがお得?
※このコラムは最終更新日から6年以上が経過しています。掲載されている情報が最新ではない場合があります。

「海外でクレジット払いをする際の手数料ってどのくらいかかるの?」
「買い物をした時に円建てかドル建てか聞かれたんだけど、どっちがお得?」
クレジットカードを利用してお買い物をする際に、複雑になってくるのが海外でのお買い物でしょう。
近年では、クレジットカード決済の際に現地通貨で支払いをするか日本円で支払いをするか選択することができる店舗が増えています。
今回は、海外でのクレジットカード払いで損をしてしまわないように、海外でのクレジットカード払いの手数料について解説していきましょう。
目次
海外利用における現地通貨と日本円払いで手数料に大きな差が
近年では、海外でのクレジットカード払いの際に、現地通貨で決済をするか日本円で支払いをするか選択することができる店舗が多くなっています。
いきなり「日本円と現地通貨のどちらで払う?」と言われても、戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、そうしたケースでは迷わずに現地通貨での支払いを選択するべきです。
クレジットカードを海外で利用する際には、カードごとに定められた為替手数料が必要になります。
と言うのも、現地で支払いをしても、日本に戻れば日本円で利用分を支払いするのですから、支払いの際に外貨への両替が行われているのですね。
そうなると、日本円で支払いができるのであれば、日本円で支払いをしたほうが為替手数料が安くなるのではないか?と思ってしまう方も居るでしょう。
しかし、それが大きなトラップとなっているのです。
通常、海外でクレジットカード決済をする際には、現地通貨払いで決済をされます。
現地通貨払いの場合は、
1. 海外店舗で現地通貨で支払い
2. 海外店舗からクレジットカード会社に現地通貨で請求
3. クレジットカードから利用者に、日本円に換算されて請求
という流れで支払いが行われますので、支払いの際には現地通貨での支払い金額しか、利用者の側では把握することができません。
それに対して、日本円で支払いをする場合には、支払いの段階で日本円でいくら支払ったのかを把握することができます。
一見、便利に思える日本円払いですが、為替手数料のレートで比べてみると、現地通貨支払いの場合と比べて大きな差が発生してしまうのです。
現地通貨支払いの場合には、クレジットカードごとに定められた2.0%前後の為替手数料を支払う必要があります。
為替手数料の換算レートは、国際ブランドによって設定された基準レートと、クレジットカードそれぞれの外貨取り扱い手数料によって変動します。
この、外貨取り扱い手数料は、クレジットカードに支払うものですので、現地の店舗では当然のことですが自由に設定することができません。
ところが、海外旅行先で日本円払いを選択した場合には、外貨取り扱い手数料を店舗側が自由に設定することが可能となっているのです。
日本円建ての支払いを選択した場合の外貨取り扱い手数料は、店舗によっても異なりますが、10%前後の手数料を設定している店舗も少なくありません。
通常の外貨取り扱い手数料は2.0%前後ですので、10%の手数料を取られてしまうと、8%もの手数料の差が発生してしまうのですね。
ですので、現地通貨で支払うか、日本円で支払うかの選択を迫られた時には、一択で現地通貨での支払いを選択するべきなのです。
支払い方法の際に通貨を選択することができる店舗は、近年増加してきている傾向にあります。
アジアなどの主要都市をはじめ、近年ではアメリカの主要都市などでも支払いの際に通貨選択をすることができる店舗が増えています。
支払いの段階で、日本円でいくらの支払いをしたかが反映されますので、一見すると親切なサービスのように感じてしまうこのサービス。
海外旅行慣れをしていない方の場合「それなら日本円で」と反射的に答えてしまう方も少なくないのではないでしょうか。
しかし、店舗側が自由に手数料を設定できる以上、10%を超える手数料を店舗側が設定をするのも自由、と言うことです。
この支払いの際に、外貨の為替レートと、日本円で支払う際の手数料との差を考えないと、知らず知らずのうちに大きな損をしてしまうのですね。
逆に言うと、現地の店舗の側からすれば、自分たちが設定した有利な手数料を上乗せして販売することができるので、大きなメリットとなります。
「現地通貨で支払いをしますか?日本円で支払いをしますか?」と尋ねられて、親切な店員さんだと思って日本円で決済をしてしまうと、トラップにはまってしまうのですね。
この手数料トラップ、海外旅行でクレジットカードを利用した方が非常に遭遇してしまうことが多いトラップでもあります。
クレジットカード会社によっては、公式ページに「日本円で支払う際には店舗が設定した為替レートで換算されるので、割高になるケースがあります」と注意書きをしている会社もあります。
ですので、海外旅行先でお買い物をする際に通貨選択をする場合には、迷わず現地通貨で支払いをするようにしておきましょう。
国際ブランドの為替レート手数料を比較
海外旅行の際に、現地通貨と日本円のどちらで支払いをするかを尋ねられた時には、迷わず現地通貨での決済を選択するべきです。
現地通貨で決済をする際にも、クレジットカード会社からの請求は日本円で請求されます。
海外でクレジットカードを現地決済した場合には、店舗から請求された現地通貨での支払い分を、日本円に換算してカード会員に請求されます。
ですので、請求時に為替レート手数料が上乗せされて請求される、と言うことになります。
為替レート手数料は「国際ブランドによる基準レート」に「クレジットカード会社による外貨取り扱い手数料」をかけて計算されます。
クレジットカードによる外貨取扱手数料は、カード会社によって異なりますが、以前は1.6%〜2.5%程度の手数料が必要となっていました。
ただし、2016年12月にVisa・Mastercardの多くのクレジットカードの手数料が改定され、現行では2.0%前後の手数料で設定されているカードが多くなっています。
ここでは、各国際ブランドの代表的なクレジットカードを参考にして、外貨取扱手数料を比較してみましょう。
Visa |
2.16% |
---|---|
MasterCard |
2.16% |
JCB |
1.60% |
アメックス |
2.0% |
こうして比較してみると、外貨取扱手数料ではJCBが有利になっているように感じられます。
しかし、世界的なシェアで見ると、JCBの加盟店の数はまだまだ少なく、海外旅行の際にメインカードとして利用するには心もとない部分があるのが現実です。
また、為替レート手数料を比較する際には、国際ブランドによる基準レートも合わせて比較する必要があります。
アメックスでは基準レートを公表していませんが、Visa/Mastercard/JCBでは基準レートを公開しています。
基準レートは両替する通貨、時期によっても変動するものとなっています。
2016年の1年間の為替レートの動向をみると、対ドル・対ユーロともに、Mastercardの基準レートが有利になっています。
ただし、2016年12月のVisa・Masterの外貨取扱手数料の改正により、Mastercardとアメックスとの外貨取扱手数料に0.16%の差が生じています。
アメックスとMastercardの基準レートの差が少ない時期の場合、為替レート手数料で比べるとアメックスが有利になることも多くなっているのですね。
このように、為替レート手数料を比べる際には、国際ブランドによる基準レートと、クレジットカードによる外貨取扱手数料を合わせて比較することが重要です。
アメックスは現地通貨決済のみ?日本円払いの選択肢がない?
上記の表で比較してお分かり頂けたかと思いますが、主要国際ブランドの為替レート手数料で比較すると有利になってくるのがアメックスのクレジットカードです。
しかし、アメックスを海外でのお買い物に利用する際には、為替レート手数料の違いだけではないメリットがあるのです。
今回解説している、海外旅行先での日本円支払いトラップに、アメックスのクレジットカードはかかってしまう心配が無いのです。
海外の店舗で、現地通貨払いか日本円払いかを選択することができるのは、VisaまたはMastercardの国際ブランドとなっています。
アメックスのクレジットカードの場合、そもそも海外店舗で日本円での支払いを選択することができませんので、うっかり日本円で支払いをして損をしてしまうことが無いのですね。
中には無条件で日本円払いにされてしまうケースも?
とは言え、現地通貨払いか日本円払いかを選択する際に、現地通貨払いを選択すれば問題ないでしょ?と思っている方も多いかも知れません。
しかし、日本円払いをユーザーが選択した際の、店側が自由に設定できる手数料は、店側にとっては非常にうまみのあるものです。
現地通貨払いか日本円払いかを選択させてくれるケースは、比較的親切な店舗となっており、中には確認無しで日本円払いにされてしまうケースも少なくありません。
お買い物をした際に何も考えずにサインをして、帰国後に請求書を見たら日本円で支払いをしてしまっていたと言うケースは非常に多くなっているのですね。
請求書を確認した際に、通貨の項目に「JPY」と記入されていると、日本円で支払いをしてしまったと言うことになります。
知らず知らずのうちに、割高の手数料でお買い物をしてしまうと言うケースも少なくないのですね。
このトラップでは、現地での支払いの際に明細書をしっかり確認しておかないと、知らないうちに日本円で支払いをしてしまうケースがあります。
ですので、そもそも現地通貨での支払いしか選択することができないアメックスのカードを利用すれば、こうしたトラブルも未然に防ぐことができるのですね。
海外の支払いも安心!おすすめアメックス
近年増加している、海外でのクレジットカード決済で日本円払いを選択した際の割高の手数料。
アメックスのクレジットカードを利用すれば、現地通貨での決済しか選択することができませんので、手数料で損をしてしまうこともありません。
また、アメックスでは外貨取扱手数料が2.0%となっており、為替レート手数料の面でも有利になっています。
それだけではなく、T&E系クレジットカードの代表格であるアメックスのクレジットカードには、豊富な空港サービスなどのメリットもあるのですね。
ここでは、海外でも安心して利用することができる、おすすめのアメックスをご紹介していきましょう。
アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード
海外でも通用する圧倒的なステータス性
最高1億円の手厚い補償で、海外旅行時も安心
プライオリティパス・メンバーシップが付帯
圧倒的な知名度を誇るゴールドカードとして人気のカードが「アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード」です。
日本国内に元祖ゴールドカードとして上陸したアメリカン・エキスプレス・ゴールドカードは、アメリカ本国でもハイステータスのクレジットカードとして認知されています。
アメリカン・エキスプレス・ゴールドカードには、家族特約まで補償された手厚い旅行傷害保険も付帯しており、海外旅行時にも安心して利用することができます。
傷害・疾病治療も最高300万円まで補償されますので、病気やケガの際に高額になりがちな海外での医療費の支払いの際にも役立ちます。
また、エアポート送迎サービスや無料ポーターサービスなどの空港サービスも付帯していますので、海外旅行時にも便利に利用できます。
アメリカン・エキスプレス・ゴールドカードでは、世界中の空港ラウンジを利用できるプライオリティパス・メンバーシップ会員が無料で付帯する特典があります。
また、1回35米$のラウンジ利用料金も年間2回まで無料になりますので、搭乗待ちの時間を特別な空間で過ごすことができるのですね。
デルタ スカイマイル・アメリカン・エキスプレスゴールドカード
デルタ航空のエリート会員資格取得可能
デルタスカイマイルをガンガン貯められる
海外でのカードショッピングでポイント1.5倍
デルタ航空とアメックスが提携して発行しているゴールドカードが「デルタ スカイマイル・アメリカン・エキスプレスゴールドカード」です。
カードの利用で効率的にマイルを貯めることが可能となっており、海外での利用では1.5倍の倍率でマイルを貯められるお得なカードとなっています。
また、デルタ航空の航空券などの購入ではポイント3倍、各種のボーナスマイルなど、デルタスカイマイルをガンガン貯めることが可能です。
デルタ スカイマイル・アメリカン・エキスプレスゴールドカードの最も大きなメリットとなっているのが、デルタ航空のエリート会員資格「ゴールドメダリオン」を取得可能なことです。
ゴールドメダリオン特典としては、無料のシートアップグレード、デルタ航空便利用の際の優先搭乗・優先チェックインなどの特典をうけることができます。
また、空港VIPラウンジを含めたデルタスカイラウンジを利用することができますので、搭乗待ちも優越感を感じることができます。
海外でのクレジットカード利用は、手数料で損をしないように気を付けよう
近年では、海外でのクレジットカード決済時に、日本円で支払うか現地通貨で支払うかを選択できる店舗が増えています。
しかし、日本円で支払いをする際には、店舗側が自由に設定した手数料を支払う必要があり、割高の手数料を支払うことになってしまいます。
また、店舗によっては確認無しで日本円払いが選択されてしまうこともありますので、海外でのクレジットカード決済時には注意が必要です。
アメックスのクレジットカードでは、日本円払いを選択することができませんので、そうしたトラップにはまってしまう心配もありません。
また、アメックスのクレジットカードには、上質な空港サービスなどのメリットもあり、海外で利用するクレジットカードとしては最適と言えるのですね。