JCBカードと三井住友カードおすすめはどっち?スペックの違いを比較!
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クレジットカードを選択する際には、国際ブランドが大きな選択の基準となってくる場合も多いでしょう。
特に、国産唯一の国際ブランドとなるJCBと加盟店のシェアで世界1位のVisaは、良く比較される国際ブランドでもあります。
国際ブランドの違いでは、付帯サービスの違いやポイントの使い勝手など、多くの点で差ができてきます。
ですので、クレジットカードを選択する、と言うことは国際ブランドを選択することでもあると言えるのですね。
今回は、JCBのプロパーカードである「JCB一般カード」と、Visaの国内プロパーカードとも言える「三井住友カード」で、どちらがお得になるかを比較していきましょう。
目次
結論:迷ったらJCB一般カードがおすすめ!
結論から言うと、Visaブランドのクレジットカードに特別なこだわりが無い場合には、JCB一般カードを選択しておけば間違いがありません。
国際ブランドによって使える加盟店の数を比較すると、三井住友カードの方が有利となっています。
しかし、国産の国際ブランドであるJCB一般カードでは、国内加盟店のシェアではNO.1を誇っており、非常に使い勝手は良くなっています。
加盟店のカバー率を置いて考えても、
特典加盟店でのポイントアップの特典
ポイントの使い勝手の幅広さ
入会キャンペーンのお得度
などを比較すると、JCB一般カードの方がお得に利用することが可能となっています。
JCBブランドのクレジットカードは海外では使い勝手が悪いと言われていますが、実際には日本人に人気の観光地にはJCB加盟店のお店やサービスも増えています。
JCBプラザラウンジなどのトラベルデスクも充実しており、JCB一般カードでは国内外でお得に利用できるカードとなっているのですね。
JCB CARD W(ダブル)
JCB一般カード
基本情報で比較
国産唯一の国際ブランドとなるJCBと加盟店シェア世界1位のVisaは、国際ブランド選択の際によく比較される国際ブランドとなっています。
今回は、JCBのプロパーカード「JCB一般カード」と、Visaの国内プロパーカードとも言える「三井住友カード」を多角度で比較してみましょう。
ここでは、年会費などの基本的な情報から両者のカードを比較してみましょう。
JCB一般カード

三井住友カード

JCB一般カード | 三井住友カード | |
---|---|---|
年会費 | 1,375円(税込) | 初年度:オンライン入会で無料 2年目以降:1,375円(税込) |
家族カード | 440円(税込) | 初年度:1人目無料(2人目440円(税込)) 2年目以降:440円(税込) |
ETCカード | 無料 | 初年度:無料 2年目以降:550円(税込) |
還元率 | 0.5% | 0.5〜2.5% |
発行期間 | 最短即日 | 最短翌営業日 |
JCB一般カードと三井住友カードを比較すると、基本的な機能では共通する点が多くなっています。
JCB一般カードでは、オンラインでの申込みで初年度の年会費が無料になる特典があります。
また、年間50万円以上のカードの利用で2年目以降の年会費が無料になりますので、実質年会費無料でカードを利用することも可能です。
三井住友カードでは、オンライン入会で初年度年会費無料で、2年目以降の年会費は1,375円(税込)となっています。
2年目以降もマイ・ペイすリボの登録と年1回以上のリボ払い手数料発生で無料になりますが、手数料を支払う必要があるので注意が必要です。
また、三井住友カードではETCカードも年間1回以上の利用で年会費実質無料で利用することができます。
JCB一般カードと三井住友カードで大きな違いとなっているのは、カードの発行期間の違いです。
JCB一般カードでは、オンラインでの申込限定で所定の条件を満たせば、カードを即日発行・翌日到着でカードを発行することができます。
ポイントの貯めやすさ・使い道で比較
クレジットカードの選択基準として、大きな要素となるのがカードを利用した際のポイントの貯めやすさでしょう。
JCB一般カードでは1,000円で1ポイントのOkiDokiポイントを貯めることが可能となっており、1ポイント=5円程度で利用できますので還元率は0.5%となっています。
三井住友カードでは200円で1ポイントのVポイントを貯めることが可能となっており、1ポイント=1円・還元率は0.5%となっています。
両者のカードともに、クレジットカードの還元率としては非常に平均的な還元率のカードとなっています。
ただし、JCB一般カードでは「JCB ORIGINALシリーズ特約店」での利用でポイント還元率が優遇される特典があります。
JCB ORIGINALシリーズ特約店は、
イトーヨーカドー | ポイント3倍 |
---|---|
セブン-イレブン | ポイント3倍 |
スターバックス | ポイント5倍 |
Amazon | ポイント3倍 |
昭和シェル | ポイント2倍 |
JCBトラベル | ポイント2倍〜10倍 |
上記のような生活に密着した店舗での利用でポイント優遇の特典をうけることができますので、お得にポイントを貯めることが可能となっています。
特にセブン-イレブン・イトーヨーカドーでの1.5%・スターバックスでの2.5%還元の特典は嬉しいですよね。
ポイントアップステージで比較
JCB一般カードと三井住友カードでは、それぞれ年間の利用金額に応じてボーナスポイント等を受けることができるポイントアップステージが用意されています。
JCB一般カードでは「JCB STAR MEMBERS」が適用され、年間の利用金額に応じて翌年のポイント還元率がアップします。
ステージ名称 | 翌年の還元率 | |
---|---|---|
年間30万円以上 | スターePLUS | 0.55% |
年間50万円以上 | スターbPLUS | 0.6% |
年間100万円以上 | スターaPLUS | 0.75% |
三井住友カードでは、年間の利用金額に応じて適用される各ステージで、翌年の還元率がアップします。
ステージ名称 | 翌年の還元率 | |
---|---|---|
年間50万円以上 | V1 | 0.55% |
年間100万円以上 | V2 | 0.575% |
年間300万円以上 | V3 | 0.65% |
このように、JCB一般カードでは年間100万円以上の利用で翌年0.75%の還元率を実現することができるものの、三井住友カードでは年間300万円以上の利用で0.65%の還元率にとどまります。
年間100万円以上をコンスタントに利用される方にとっては、JCB一般カードの方がより有利に利用することができるのですね。
ポイントの使い道で比較
クレジットカードのポイントプログラムを比較する際には、ポイントの貯めやすさはもちろんですが、ポイントの使い道でも比較する必要があります。
OkiDokiポイント/Vポイントは、それぞれ金券や他社ポイントに便利に交換して利用することができます。
両者のポイントで交換することができる、代表的なポイントの交換先の一例をご紹介していきましょう。
OkiDokiポイント | Vポイント | |||
---|---|---|---|---|
必要 ポイント |
交換先 | 必要 ポイント |
交換先 | |
楽天ポイント | 200 ポイント |
800 ポイント |
500 ポイント |
500 ポイント |
au WALLET ポイント |
200 ポイント |
800 ポイント |
500 ポイント |
500 ポイント |
Tポイント | 500 ポイント |
2,000 ポイント |
500 ポイント |
400 ポイント |
nanaco ポイント |
200 ポイント |
1,000 ポイント |
500 ポイント |
400 ポイント |
スターバックス カード |
200 ポイント |
1,000円分 | 500 ポイント |
400円分 |
JALマイル | 500 ポイント |
1500 マイル |
500 ポイント |
300 マイル |
ANAマイル | 500 ポイント |
1500 マイル |
– | – |
このように、OkiDokiポイント/Vポイントは、それぞれ多様なポイントや金券に交換することができます。
nanacoポイント
スターバックスカード
に交換する場合にはOkiDokiポイント、
楽天ポイント
au WALLETポイント
Tポイント
に交換する場合にはVポイントのレートの方がそれぞれ有利になっています。
また、両者のポイントともに1ポイント=3マイルのレートでANAマイルに交換することが可能ですが、JALマイルに交換できるのはOkiDokiポイントのみとなっています。
自分が利用する共通ポイント・マイレージプログラムによっても、どちらのポイントが有利になるかが変わってくるのですね。
JCB CARD W(ダブル)
JCB一般カード
電子マネー・Apple Payで比較
JCB一般カードと三井住友カードでは、両者のカードともに電子マネーのチャージに対するポイント付与をうけることはできません。
ただし、両者のカードではiPhone7/Apple Watch Series2で利用することができるApple Payの登録用のカードとして利用することができます。
JCB一般カード/三井住友カードともに、Apple Payに登録すると「iD」として割り当てされます。
Apple Payに登録すると、iD加盟店でiPhoneタッチのみでのスマートな決済が可能となります。
また、両者のカードともに、Apple Pay経由でのiD利用の場合でも0.5%の還元率でポイントを貯めることができますので、Apple Payの利用でお得にポイントを貯めることができます。
2016年10月に登場して以来、注目を集め続けているモバイル決済サービスがApple Payです。
iPhone端末でのスマートな決済が可能となっており、決済の際にはパスコードの入力・または指紋認証が必要となっていますので、セキュリティ制にも非常に優れた決済サービスとなっています。
また、SuicaカードをエキスプレスカードとしてApple Payに登録することもできますので、駅改札でiPhoneタッチでスマートに改札をスルーすることも可能です。
Apple Payでは、
Apple Pay対応店舗での決済
アプリ経由でのApple Pay決済
ウェブ経由でのApple Pay決済
などの機能を利用することができますが、三井住友カードではApple Payの利用が一部制限されてしまいます。
Apple PayとVisaブランドのカードは相性が悪く、Apple Pay対応店舗での決済しか対応しておらず、ウェブ・アプリでの決済を利用することができません。
とは言え、リアル店舗での決済には対応していますので、実用のうえではそれほど困ることも無いでしょう。
旅行傷害保険で比較
JCB一般カードと三井住友カードでは、年会費実質無料で利用することができるカードでありながら、バランスの取れた旅行傷害保険が付帯しています。
旅行の際の万が一の病気やケガの際に利用することができる旅行傷害保険が付帯していることで、非常にコストパフォーマンスに優れたカードとなっているのですね。
ここでは、JCB一般カードと三井住友カードの旅行傷害保険の内容を比較していきましょう。
国内旅行傷害保険が付帯しているのはJCB一般カードのみとなっており、利用付帯で最高3,000万円の国内旅行傷害保険が付帯しています。
また、海外旅行傷害保険では両者のカードともに利用付帯で旅行傷害保険が付帯します。
JCB一般カード | 三井住友カード | |
---|---|---|
死亡・後遺障害 | 最高3,000万円 | 最高2,000万円 |
傷害治療 | 最高100万円 | 最高50万円 |
疾病治療 | 最高100万円 | 最高50万円 |
救援者費用 | 最高100万円 | 最高100万円 |
携行品損害 | 最高20万円 | 最高15万円 |
賠償責任 | 最高2,000万円 | 最高2,000万円 |
このように、JCB一般カードと三井住友カードの海外旅行傷害保険を比較すると、JCB一般カードの方が補償の内容が優れています。
特に、海外旅行の際に利用する頻度の高くなってくる傷害・疾病治療の補償では、JCB一般カードは最高100万円・三井住友カードでは最高50万円となっています。
海外旅行の際には、急病やケガの際に病院を利用する際には日本では考えられないほどの高額な医療費が必要になってくるケースがあります。
ですので、傷害・疾病治療の補償金額で最高100万円の補償が用意されたJCB一般カードの方が、より実用的なカードであると言えるのですね。
ショッピング保険を比較
JCB一般カードと三井住友カードでは、それぞれ年間100万円のショッピング保険が付帯します。
しかし、JCB一般カードと三井住友カードでは、ショッピング保険の適用条件に若干の違いがあります。
JCB一般カード | 海外利用のみ (免責金額1万円) |
---|---|
三井住友カード | 海外利用は全般 国内はリボ払い・分割払い(3回以上)のみ (免責金額3,000円) |
このように、三井住友カードの方がよりショッピング保険の適用範囲が有利になっています。
また、免責金額として必要になる自己負担の金額も、三井住友カードの方が低くなっていますので、より使い勝手が良くなっているのですね。
上位カードの目指しやすさで比較
JCB一般カードと三井住友カードでは、国際ブランドのプロパーカードとしてより上位のカードを目指すことが可能となっています。
JCB一般カードは国産唯一の国際ブランドJCBのプロパーカード。
三井住友カードは厳密には提携カードとなっているものの、国内でのVisaのプロパーカードと言っても良いでしょう。
JCBの最高峰のカードとなるのが「JCBザ・クラス」です。

JCBザ・クラスを手に入れる為には、まずはJCBゴールド・ザ・プレミアのインビテーションを受けて取得する必要があります。
JCBザ・クラスのインビテーション条件としては、
JCBゴールドで年間100万円以上の利用を2年間継続でJCBゴールド・ザ・プレミアのインビテーションを受ける
JCBゴールド・ザ・プレミアを継続して100万円以上利用することでJCBザ・クラスのインビテーションの可能性がある
また、三井住友カードの最上位カードとなってくるのが三井住友カード プラチナとなっています。

三井住友カード プラチナでは、
三井住友カード ゴールドを年間100万円以上の利用を2年間継続で三井住友カード プラチナのインビテーションの可能性がある
となっており、両者のカードともにゴールドカードを取得することがインビテーションの近道となります。
プラチナカードでは最高クラスの付帯保険や、特別なベネフィットをうけることができます。
国際ブランドのプロパーカードを持つ際の大きなメリットともなるのが、最高峰のプラチナカードを目指すことができるのですね。
バランスの取れたプロパーカードはコストパフォーマンス抜群!
今回は、国際ブランドを比較する上で、頻繁に比較対象となるJCBとVisaのクレジットカードを比較してきました。
JCBの代表として「JCB一般カード」Visaカードの代表として「三井住友カード」を具体的に比較すると、JCB一般カードに有利な点が多くなっていることが分かりました。
ポイントアップ・ポイントの使いやすさ・付帯保険・キャンペーンなどで、JCB一般カードに分があり、より有利に利用することができるのですね。
ただし、三井住友カードが一方的に劣っている訳ではなく、Visaのプロパーカードとしてもバランスに優れたカードとなっています。
両者のカードともに条件を満たすと年会費無料で利用することができますので、非常にコストパフォーマンスに優れたカードとなっているのですね。