医師に人気のクレジットカード!お医者さんはどんなクレカ持ってるの?
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今回は、「医師に人気のクレジットカード」をテーマに、医師・歯科医師など年収が平均的に高めな方々はどんなクレジットカードを使っているかをお話していきたいと思います。
「周りの同業者はどんなクレジットカードを選んでいるか知りたい」という医師、歯科医師の方はもちろんのこと、医師、歯科医師以外の方でも「医師や歯科医師の方のクレジットカードの使い方や活用に興味ある」という方は、是非ご覧ください。
目次
医師・歯医者の年収の平均は?
一般的に、「高年収職業」とされる医師や歯科医師ですが、実際の平均年収がどれくらいか、皆さんはご存知でしょうか。
厚生労働省は、毎年職種ごとに平均の年収や年齢、勤続年数をまとめた「賃金構造基本統計調査」を公開しています。そのレポートにて、医師・歯科医師それぞれの年収がどの程度で記されているかを見てみましょう。
医師の平均年収(平成27年度) ※ 厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より
平均年収 |
1,098万円 |
---|---|
平均月収 |
85万円 |
ボーナス等 |
80万円 |
平均年齢 |
40.0歳 |
勤続年数 |
5.1年 |
総労働時間 |
170時間 @月 |
歯科医師の平均年収(平成27年度) ※ 厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より
平均年収 |
653万円 |
---|---|
平均月収 |
52万円 |
ボーナス等 |
33万円 |
平均年齢 |
38.2歳 |
勤続年数 |
5.9年 |
総労働時間 |
177時間 @月 |
医師、歯科医師の平均年収を比較してみると、医師の年収の高さが際立って見えます。ですが、同時期における国内平均の年収が420万程であることを踏まえると、歯科医師の年収は国内平均と比較して230万程も高くなりますので、歯科医師も充分高収入職業として見ることが出来るでしょう。
さて、これら医師、歯科医師の収入から平均年齢、勤続年数、総労働時間のデータですが、「総労働時間はそれ程長くないな」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ですが、多くの医師・歯科医師は自身の専門分野における新しい情報・知識を学習する為の、相当の時間を必要とします。労働時間とは別に、それら学習時間を充てている医師・歯科医師の方が殆どでしょう。
また、これは私の周囲にいる医師・歯科医師の方々の傾向にはなりますが、日々の睡眠時間を多めに取られている方が他の職種の人と比べて、割合として高いように感じられます。人の身体を預かる、失敗の許されにくい職業であるというところと、仕事柄自身の健康状態を特に気を遣う必要もあることから、日々の体調管理に関しての働きがけも重視されている、ということなのかもしれません(もちろん、例外の方もいらっしゃるでしょうが)。
これらからすると、「医師・歯科医師は高い給料を受け取りながら、それを使う為の時間や機会はそれ程多くないのでは?」といった疑問も挙がってくることでしょう。医師・歯科医師の方々が、限られた余暇の時間をどのように過ごされているのか、そしてそのクレジットカードはどのように活用されるのか、ますます気になってくるところですね。
続いては、そんな医師・歯科医師の方々が、クレジットカードをどのようなシーンで活用しているか、また、その際にクレジットカードのどのようなサービスを重視しているかを見ていきましょう。
ドクターのクレジットカードの選び方、付帯サービスは何を重視してる?
「医師・歯科医師の方がどのような余暇を過ごしているか。そして、クレジットカードをどのようなシーンで活用しているか」──この疑問に答えられる、興味深い統計データがありますのでご紹介いたします。
現役医師が休日、リフレッシュ(ストレス発散や気分転換)のために行なっていること
順位 |
休日、リフレッシュ(ストレス発散や気分転換)のために行なっていること |
割合(%) |
---|---|---|
1 |
旅行に出かける |
50.3% |
2 |
美味しいものを食べる |
48.0% |
3 |
買い物に出かける |
39.7% |
4 |
恋人や配偶者と過ごす |
33.7% |
5 |
本を読む(医学関連以外) |
30.7% |
6 |
お酒を飲む |
30.3% |
7 |
お風呂や温泉につかる |
28.3% |
8 |
たくさん寝る |
27.3% |
9 |
子供や孫と過ごす |
27.0% |
10 |
映画やドラマを観る |
26.7% |
11 |
音楽を聴く |
25.0% |
12 |
ドライブを楽しむ |
22.7% |
13 |
自然と触れ合う |
18.3% |
14 |
フィットネスやランニングなど、汗を流す |
15.0% |
15 |
友人と過ごす |
11.3% |
※現役医師300名を対象に調査(※複数回答あり) 出展元:医系専門予備校「メディカルラボ」
上記表からは、1位と2位の「旅行に出かける」、「美味しいものを食べる」がともに約50%と、現役医師の殆どの方は、旅行、グルメ、もしくは両方をプライベートのストレス発散の対象とされていることが伺われます。
医師、歯科医師の方々の「(せっかく高い給料をもらっているのだし、)限られた余暇の時間を有効に使おう」といった心情が、大きく働いているように感じられますね。
実際、医師や歯科医師の方は、クレジットカードを旅行やディナーで活用することが多いようです。そこで続いては、そんな医師・歯科医師の方々の、クレジットカード活用の際にどういった点を重視しているかを見ていきましょう。
ホテルや航空会社の会員資格
「クレジットカード選び・活用で、医師・薬剤師の方が重視している点」でまず挙げられるのが、「ホテルや航空会社の会員資格」です。
ご存知の通り、各ホテルチェーンや航空会社では自社のサービスに顧客を囲い込むための様々な会員制優待サービスを実施しています。そして、多くのクレジットカードでは、付帯特典のひとつにそれら各ホテルチェーンや航空会社の会員優待サービスを含めています。
ホテルや航空会社の会員サービスになることによって享受できるメリットを金額換算した時に、非会員と比較して数%から高い時には数十%になることもありますので、旅行やホテルでのディナーを多く利用される方からすると、これらサービスが付帯特典になっているクレジットカードを使わない手はありません。
前述した「医師が休日リフレッシュのために行っていること」で、「旅行」や「グルメ」が圧倒的に多かった点からも、医師・歯科医師の方がクレジットカード選びや活用において「ホテルや航空会社の会員資格」を重視するのは、充分納得のいくところでしょう。
参照:「ホテル好き必見!クレジットカード保有で上級会員?一流ホテルでVIP待遇」
海外旅行傷害保険
続いて、「クレジットカード選び・活用で、医師・薬剤師の方が重視している点」として挙げられるのが、「海外旅行傷害保険」です。
他の記事でも何度か紹介しておりますが、現在日本人が海外旅行時にトラブルが起きる確率は約3.3%と、海外へ行く人の約30人に1人は何かしらトラブルに見舞われています(保険会社「ジェイアイ傷害火災保険」の調査。保険加入者と保険支払い件数から事故発生率を出しています)。
多くのクレジットカードには、付帯特典として海外旅行傷害保険を含めています。年に1回以上、平均して海外旅行に行くという方でしたら、必ず入っておいた方が良いサービスでしょう。保険額については、カードの種類やそのランクによっても変わりますが、運用コストの許容できる範囲で、厚めの補償となっているサービスを選ばれることをお薦めします。
参照:「海外旅行で本当に役立つおすすめのクレジットカードは?国際ブランド・為替レート・保険の心配全て解決!」
プライオリティパス
「余暇のリフレッシュは旅行がメイン」となると、クレジットカードの付帯特典、プライオリティパスも外せません。
プライオリティパスとは、通常有料である国内外のVIP空港ラウンジを無料もしくは割引価格で利用できるサービスです。サービスに入会するには、有料の会員に入る必要があり、かつ会員のランクによってラウンジ1回の利用料が変動されます。
ゴールドクラス以上のクレジットカードでは、このプライオリティパスが付帯されていることが多く、旅行・出張向けのクレジットカードでは、プライオリティパスの最上級会員である「プレステージ会員」の入会資格が付いている場合もあります。
忙しない日常から脱しての貴重な旅行だからこそ、旅の期間中は優雅に過ごしたくなるものでしょうね。
コンシェルジュサービス
毎日が忙しく、落ち着いた時間をなかなか持てないという方には、クレジットカードの「コンシェルジュサービス」は欠かせません。コンシェルジュサービスは、簡単に言うと、利用者の秘書のような働きをしてくれるサービスです。
例えば、「1月31日に医師会の集まりで神戸出張にいく予定があるので、朝7時台の新幹線切符を手配して、自宅まで送って欲しい」といった内容であったり、「10月25日に娘の19歳の誕生会をする予定があるので、銀座周辺で個室で落ち着いたディナーができるレストランを探してくれ」と言った内容を気軽に投げることできるのです。
コンシェルジュサービスでお願いできる内容は、主に以下のようなものになります。
- 宿泊するホテルの空室探し
- 新幹線や飛行機チケットの予約取得
- 旅行プランの企画・作成
- 誰かへのプレゼント
- 演劇鑑賞チケットの手配…等
──さて、「クレジットカード選び・活用で、医師・歯科医師の方が重視している点」として、ホテルや航空会社の会員資格、海外旅行傷害保険、プライオリティパス、コンシェルジュサービスの4点を挙げてきましたが、「これらが全部そろうクレジットカードって、完全にゴールドやプラチナカードクラスじゃないの?」と思われた方もいらっしゃることでしょう。
確かに、上記4つの付帯サービスをすべて兼ね揃えるとなると、必然的にグレードの高いクレジットカードとなっていきます。医者や歯科医師の方は、そのようなクレジットカードをすぐに作ることが出来るのでしょうか。──次項では、そのあたりも詳しく見ていきましょう。
医者ならプラチナ・ブラックカードが簡単に作れる?
結論から言いますと、答えは「NO」です。「医者や歯科医師だったら、だれでもプラチナカードやブラックカードが作れる」ということはありません。
ましてや、プラチナやブラックの多くのカードは「インビテーション制」という、カード会社からの招待制度を取っています。ですので、そのようなカードを対象とした場合は、クレジットカードの利用実績を積んで、カード会社からの信頼を得ていかなければなりません。
インビテーション制でなく、入会制のクレジットカードにおいては、クレジットカード会社側で審査するポイントは以下と言われています。
1)過去のクレカ利用実績 |
申込者の、過去にブラックリスト状態があったかどうか、入金履歴(支払い履歴)のチェック、他社クレジットカードの保有状態(クレジットカードヒストリー)などをメインに確認します。 |
---|---|
2)お勤め形態 |
正社員・契約社員・パート等の形態です。一般的に、正社員は審査に有利とされています。 |
3)勤続年数 |
勤続年数(または営業年数)は、長ければそれだけで有利になります。一般的には一年以上の勤続年数があれば、あまり問題にはなりません。 |
4)年収 |
年収は「返済能力」とも相関しますので、高ければ高いほど評価は高まります。ですが、それだけで決まるっことは無く、勤続年数や年齢との兼ね合いもあります。 |
5)年齢 |
年齢は、前述の、個人信用情報機関の情報のチェックとも関連します。簡単に言えば、若い方の1~2枚目のカードなら問題ありませんが、30代以上の方で始めてのカード申し込みですと、ちょっと通りにくくなる可能性もあります。理由は、「カードを長期保持していた」という実績がまだないということと、個人信用機関に全く情報がない場合「30歳を過ぎて履歴が真っ白なのは少数派なので、もしかしたら以前にブラックリスト状態であったかもしれない」と疑われる可能性があるからです。また、一般に高齢になってくると、年齢が上がるほどに作りづらくなると言われています。 |
年収面では申し分ない医師、歯科医師ですが、「これまであまりクレジットカードを使ってこなかった」という場合は「1)過去のクレカ利用実績」とのところで、審査不通になることもあるでしょう。
将来的にプラチナやブラックのクレジットカードを活用したいという場合は、まずは目当てのクレジットカード会社のシルバークラスまたはゴールドクラスのクレジットカードの利用から始めて、実績が付いた当たりでプラチナやブラックの入会を試してみる…といった流れが望ましいでしょう。
医師に人気・おすすめのクレジットカード!
ここからは、「これから自分に合ったクレジットカードを持とう」という医師・歯科医師の方向けに、お薦めできるクレジットカードを紹介していきたいと思います。どのカードも、医師や歯科医師の方々が求める内容に適う、機能面・ステータス面共に優れた人気のカードです。是非ご覧ください。
人気NO.1はアメックスゴールド
続いての紹介は、もはや説明不要かもしれませんが、「アメックスゴールド」。ステータス、知名度ともにNo1の人気クレジットカードです。
アメックス・ゴールド(アメリカン エキスプレスカード ゴールド) |
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申込資格 |
原則として25歳以上、他のクレジットカードやローン等の支払いがある場合、延滞のない方。 |
年会費 |
31,900円(税込) |
家族カード年会費 |
13,200円(税込)(1枚目無料) |
ポイント還元率 |
0.333%~0.40% |
マイル還元率 |
0.5% |
旅行傷害保険 |
海外:最大1億円保証 |
主な付帯サービス |
・レストランで所定のコースメニューを2名様以上で予約すると1名分が無料となる「ゴールド・ダイニング by 招待日和」 ・国内外の空港ラウンジの利用(プライオリティ・パス) ・ショッピング保険に、3つの安心サービス「リターン・プロテクション」、「オンライン・プロテクション」、「ショッピング・プロテクション」、「キャンセル・プロテクション」) ・世界140余ヵ国に及ぶトラベル・サービスのネットワークを通じての旅をサポート(アメリカン・エキスプレス・トラベル・サービス・オフィス) |
アメックスゴールドのお薦めポイント
家族会員1人目まで無料で加入可能
抜群の知名度とステータス性。海外旅行時のホテルチェックインの際に効果発揮
ゴールド・ダイニング by 招待日和といった、余暇を充実する為のサービスが充実
旅行傷害保険、ショッピング保険ともに抜群の充実性
海外での旅行・出張時には、クレジットカードは「身分証明書」としても機能しますが、その点アメックスゴールドは安心です。ホテルでのチェックインや、ショッピング時においても、店員とスムーズなコミュニケーションを行える手助けとなるでしょう。
ステータス性+効率性を求める方は、ダイナースクラブカード(ダイナースプレミアム)
アメックスと来たらこのクレジットカードも忘れてはいけません、「ダイナースクラブカード」。三井住友トラストクラブの発行する、日本で一番最初に発行されたクレジットカードです。「ステータス性」でアメックスと人気を二分してきたこのカードですが、最近ではそのステータス性と付帯特典の充実差によって、更に人気が高まってきています。
ダイナースクラブカード |
|
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申込資格 |
27歳以上 ※ クラブ所定の審査あり |
年会費 |
22,200円(税込) |
家族カード年会費 |
5,500円(税込) |
ポイント還元率 |
0.40%~0.46% |
マイル還元率 |
1.0% |
旅行傷害保険 |
海外:最大1億円保証 |
主な付帯サービス |
・対象レストランの所定コース料金の1名分または2名分無料になる「ダイナースクラブ エグゼクティブ ダイニング」 ・空港にて、海外からの帰国時、対象空港から指定の場所まで宅配する「空港手荷物」サービス、およびタクシー1台の片道分料金を優遇する「空港送迎」サービス ・国内外の厳選されたホテル・旅館での宿泊優待や特典を用意した「クラブホテルズ」サービス ・国内外の空港ラウンジの利用(プライオリティ・パス) ・国内/海外旅行に関する各種手配や相談を電話にて受け付ける「トラベルデスク」サービス |
ダイナースクラブカードのお薦めポイント
グルメ、宿泊、エンターテイメント系の付帯特典(「ダイナースクラブ エグゼクティブ ダイニング」や「クラブホテルズ」等)が幅広く用意されている
空港内のサービス(ラウンジ使用、空港手荷物、空港送迎等)が充実
旅行傷害保険が国内外ともに最高額1億円
トラベルサポートでは、特別割引料金などの紹介も。海外・国内パッケージツアーが最大5%OFF
ダイナースクラブ プレミアムカードにランクアップした場合、還元率2%と国内最高の還元率カードに
ダイナースクラブカードの特徴としては、前述のとおりステータス性と機能面共に優れている、というところでしょう。また、1ランク上のダイナースクラブ プレミアムカードのインビテーション(招待)を受け入会した場合、カード支払いの際のポイント還元率は2%と、国内クレジットで最高の還元率となります。
クレジットカードでの利用が多く見こまれ、ポイント還元も最大限活用できるるという方は、ダイナースクラブ プレミアムカードの獲得を視野に入れつつ、ダイナースクラブカードを利用されると良いかもしれませんね。
医師、歯科医師の方でも、ダイナースクラブカードやダイナースクラブ プレミアムカードを利用されている方は多いようです。私がつい最近まで通っていた歯医者さんでも、受付でダイナースプレミアムのノベルティのボールペンを使っていました(笑)。
医師・歯医者のクレジットカード選びは、「実用性」と「ステータス性」で分かれます
さて、ここまで医師・歯科医師の余暇の過ごし方から、重視するクレジットカードの選び方、付帯サービス、そしてお薦めのクレジットカードを紹介してきましたが、如何でしたでしょうか。
最後に挙げたクレジットカード3選は、主に「実用性」と「ステータス性」で秀でたクレジットカードでした。実用性で言うと三者三様ですので、よりご自身にとって魅力を感じるカードを選ばれると良いでしょう。「ステータス性」を重視するならば、アメックスゴールドを利用し、1ランク上のプラチナカードのインビテーションを狙っていくのも手です。
良いサービスを見極める方法で、とても有効なことがひとつあります。それは、「自分と同じ境遇の人たちの多くが、そのサービスを利用しているかを確かめる」ということです。サービスの良しあしは、人によって異なるものです。となると、自分と同じような状況、価値観の人々が何を使っているかを見ることによって、自身にあったサービスが見つけやすくなるものです。
今回の記事が、皆様の今後の人生を豊かにしていく為の「クレジットカード選び」に、少しでもお役に立てることを心より願っています。