オリコカードが発行する「テックビズカード」は、謄本や決算書の提出不要で作成できるITフリーランス向け法人カードです。

 

年会費は初年度無料、2年目以降2,200円(税込)と格安ですが、法人ゴールドカードと変わらない機能や特典が豊富。

 

EX Gold for Biz」と基本スペックは同じで、ポイント還元率は最大1.1%ですが、ITフリーランス向けのサービスにおいて割引やポイント還元を受けられるため、経費節約にも大きく貢献してくれる法人カードです。

 

今回はそんなテックビズカードについて、メリットだけでなくデメリットも解説します。法人カードを作ろうと考えているITフリーランスの方はぜひご参考ください。

 

テックビズカードの11のメリット

 

テックビズカードには、ITフリーランスにおすすめとなる11のメリットがあります。

 

  • ITフリーランスでも作りやすい審査基準
  • フリーランス向けサービスで割引・ポイント還元
  • クラウド会計ソフト「freee」がお得
  • 年会費が初年度無料
  • ETCカードも無料で発行可能
  • 最高300万円の限度額
  • 還元率最大1.1%
  • 空港ラウンジサービスが無料で利用可能
  • 最高2,000万円の海外旅行傷害保険が自動付帯
  • Mastercard T&E Savings特典が利用可能
  • Mastercardのビジネスサポートも付帯

 

詳細をチェックしていきましょう。

ITフリーランスでも作りやすい審査基準

テックビズカードは謄本や決算書なしでの申し込みが可能です。

 

審査自体は代表者個人の信用情報でおこなわれます。そのため、フリーランスや独立から間もない個人事業主であっても、気軽に作りやすい法人カードです。

 

なお、個人カードと比べて審査難易度が上がるということもありません。個人カードが作成できているようであれば、問題なく審査に通過できるでしょう。

 

フリーランス向けサービスでポイント還元・割引

 

テックビズカードには、フリーランス活動をサポートする各種サービスにおいて、利用金額の2.0%ポイント還元、または会員特別割引がききます。

 

ポイント還元や割引の対象となる各種サービスは以下のとおりです。

 

  • クラウドサイン(電子契約サービス)
  • コインスペース(会員登録不要な時間料金制ワーキングスペース)
  • Karigo(バーチャルオフィス)
  • サーブコープ(レンタルオフィス)
  • Toones(クラウド型ビジネス支援)
  • FLOC(ブロックチェーン総合スクール)
  • 家賃が実る家(譲渡型賃貸住宅)
  • Tech Biz 税務代行サポート(記帳・確定申告代行)
  • Udemy(オンライン学習プラットフォーム)
  • ファイナンシャルアカデミー(お金の教養が学べる総合マネースクール)

クラウド会計ソフト「freee」がお得

クラウド会計ソフト「freee(フリー)」の有料プランにおける利用期間が、テックビズカード会員は2ヵ月間無料で延長されます。

 

なお、freeeはクレジットカードと連携することができ、カード利用額をもとに簡単に会計帳簿を作成できるソフトです。

 

ただし、連携機能を利用するためには個人カードと法人カードを分ける必要があります。

 

会計処理を簡素化したいのであれば、なおのことテックビズカードの作成をおすすめします。

 

年会費が初年度無料

テックビズカードの年会費は通常2,200円(税込)ですが、初年度は無料。初年度はお試し感覚で気軽に利用できます。

 

また、カード名に「ゴールド」との表記はありませんが、カードのデザインカラーはゴールドに近い仕様。スペック的にも「EX Gold for Biz」と同一であることから、格安法人ゴールドカードに位置づけされます。

 

なお、社員用カードは3枚までなら無料で追加可能ですので、チームを組んでや家族を従業員として雇っているフリーランスの方も安心です。

 

ちなみに法人カードの年会費は経費としての計上が可能。

 

仕入れや備品の発注などにクレジットカードを使っていて、なおかつ確定申告時に少しでも所得を下げたいという方は、ぜひとも個人カードではなく法人カードを利用しましょう。

 

ETCカードも無料で発行可能

テックビズカードでは、ETCカードも無料で発行可能です。

 

年会費も無料ですので、仕事柄ETCの利用が多い方だけでなく、たまに利用する程度の方でも損がありません。

 

ただし、ETCカードを発行できるのは本カード用の1枚のみです。社員用に別途発行することはできませんのでご注意ください。

 

最高300万円の限度額

テックビズカードの利用限度額は最高300万円です。

 

極端に仕入れ量が多いフリーランスの方以外であれば、充分な限度額といえるでしょう。

 

なお、実際の利用限度額は、審査時の信用情報をもとに10万円〜300万円の間で設定されます。

 

限度額の増枠申請も可能ですが、最低でもカード発行から半年程度の利用実績が必要となりますのでご注意ください。

 

還元率最大1.1%

テックビズカードはカード利用額1,000円につき、1.2ポイントの「暮らスマイル」が付与されます。

 

暮らスマイルは1ポイントあたり5円相当の価値があるため、通常還元率は0.6%と決して高くはありません。

 

ただし、年間の利用金額に応じて、以下のとおり翌年度のポイント還元率がアップします。

 

  • 年間50万円以上 +0.25%(0.85%還元)
  • 年間100万円以上 +0.35%(0.95%還元)
  • 年間200万円以上 +0.5%(1.1%還元)

 

テックビズカードを年間200万円以上利用した場合には、翌年のポイント還元率が1.1%までアップ。

 

年会費2,000円程度の格安法人カードで1.0%還元を超えるお得なクレジットカードは少ないため、要チェックです。

 

電子マネーのチャージでも最大1.1%還元

テックビズカードは電子マネーのチャージでも、通常のショッピング利用同様にポイントが付与されます。

 

ポイントの2重取りも可能ですので、ぜひ活用しましょう。

 

ポイント付与の対象となる電子マネーは以下の3つです。

  • Suica
  • SMART ICOCA
  • au WALLETプリペイドカード

 

ポイントの有効期限は最大24ヶ月

暮らスマイルの有効期限は、ポイントの獲得月から2回目の会員本人の誕生月の月末までです。

 

たとえば誕生月が5月の場合には、以下のとおり、獲得時期によって有効期限が異なります。

 

  • 5月に獲得したポイントは翌年6月末まで
  • 6月に獲得したポイントは翌々年の6月末まで

 

このように最短では13ヵ月、最長では24ヵ月と有効期限に大きく開きがあるため、ご注意ください。

 

なお、暮らスマイルはさまざまな商品やポイントに交換できます。

 

有効期限が近くなった場合には、商品に交換するのはもちろんですが、より有効期限の長いポイントに交換するのもよいでしょう。

空港ラウンジサービスが無料で利用可能

 

テックビズカード会員は、国内主要空港のほか、ハワイ・ホノルルのダニエル・K・イノウエ国際空港と韓国の仁川国際空港の各ラウンジが無料で利用できます。

 

空港ラウンジにはテックビズカードと当日の航空券を提示するだけで入れるため、出張時はもちろん、プライベートでの旅行時にも有意義な時間を過ごせるでしょう。

 

同伴者も1名まで無料です。

最高2,000万円の海外旅行傷害保険が自動付帯

テックビズカードには、以下の海外旅行傷害保険が自動付帯します。

 

付帯条件 自動付帯
死亡・後遺障害 最高2,000万円
傷害治療 最高200万円
疾病治療 最高200万円
携行品損害 最高20万円
賠償責任保険 最高200万円
救援者費用 最高2,000万円

 

最高補償額は2,000万円ですし、一般的に利用頻度の高い傷害・疾病治療費用も最高200万円と比較的安心できる補償内容です。

 

自動付帯ですので、ほかの利用付帯カードと組み合わせて、さらに補償金額を充実させることもできます。

 

なお、テックビズカードには最高1,000万円の国内旅行傷害保険も付帯(利用付帯)していますので、国内外問わず出張や旅行に対応可能です。

Mastercard T&E Savings特典が利用可能

 

テックビズカード会員が利用できる「Mastercard T&E Savings」とは、国際ブランドMasterCardの法人カード向け特典です。

 

通常であれば、MasterCardブランドのプラチナ級特典ですので、格安年会費のテックビズカードで利用できるのは、かなりお得といえるでしょう。

 

Mastercard T&E Savingsでは、国際線の手荷物宅配や航空券の優待サービスをはじめとした海外出張向けの特典がまずひとつ。

 

さらには、レンタカーやレストランの優待サービスをはじめとした国内出張や接待向けの特典もあります。

 

中でも「ダイニング by 招待日和」特典では、2名以上での所定のコース料理の場合に、1名分が無料。それも1ヵ月あたり2回まで利用可能です。

 

お得意先との接待はもちろん、仕事前の決起会などにも利用しやすいでしょう。

 

Mastercardのビジネスサポートも付帯

テックビズカードには、そのほか以下のようなMastercardブランドならではのビジネスサポートが受けられます。

 

これらのサービスは法人カードならではといったところ。個人カードしか持っていないというフリーランスの方は、このあたりも法人カードを作るべきか検討の要となるでしょう。

 

  • MICEコンシェルジュサービス
  • LAPITA(ラピタ)
  • えらべる倶楽部
  • 経費Bank
  • eKeihi
  • オレンジページくらし予報
  • 0063携帯電話使い分けサービス
  • じゃらんコーポレートサービス
  • コーポレートキャッシュパスポート

 

こんな方におすすめ

  • ITフリーランスの方
  • 格安の法人ゴールドカードが欲しい方
  • 高還元の法人カードが欲しい方

 

テックビズカードは謄本や決算書が不要であることから、フリーランスや独立から間もない個人事業主に特におすすめの法人カードです。

 

また、法人ゴールドカードのなかでは年会費が格安であるほか、最高還元率も1.1%と高いのが特徴。

 

これらのポイントに惹かれるフリーランスの方にとっては、メリットの大きい法人カードとなるでしょう。

 

デメリットは2つ

テックビズカードのデメリットは、以下の2つです。

 

  • 2年目以降は年会費がかかる
  • ステータス性が十分とは言えない

 

デメリットについても詳細をチェックしていきましょう。

2年目以降は年会費がかかる

初年度は年会費無料のテックビズカードですが、2年目以降は2,200円(税込)の年会費がかかります。

 

年間利用額による年会費の優遇もありません。

 

「ビジネス用として利用する額はまだまだ少ないので年会費はできるだけかけたくない」という方は、年会費無料の法人カードも検討したいところです。

ステータス性が十分とは言えない

テックビズカードは法人ゴールドカードとはいえ、あくまで格安のためステータス性の高い法人カードとはいえません。

 

会食や接待などで人前にカードを出す機会が多い、かつステータス性の低いカードで恥ずかしいと感じる方にはおすすめできません。

 

ステータス性を求めるのであれば、最低でも年会費1万円以上、できれば3万円以上の法人カードを検討しましょう。

 

こんな人には向かないかも…?

テックビズカードは、年会費と比較すると高スペックな法人カードです。

 

しかし、2年目以降は2,200円(税込)の年会費が発生するため、年会費を極力かけたくないというフリーランスには向いていません。

 

年会費が完全無料の法人カードを探しているのなら、「NTTファイナンスBizカード レギュラー」があります。

 

NTTファイナンスBizカード レギュラー

 

NTTファイナンスBizカード レギュラーであれば、本カードも追加カードもすべて年会費無料。さらには通常ポイント還元率も1.0%です。

 

「年会費をかけたくない」「多くの還元を受けたい」という、フリーランスになって間もなく、資金力が十分でない方には、NTTファイナンスBizカード レギュラーをおすすめします。

 

NTTファイナンスBizカード レギュラーについて詳しくはこちら

 

また、逆にステータス性の高い法人カードを求めている方にも、テックビズカードのような格安法人カードはおすすめできません。

 

テックビズカードの特徴

テックビズカード

 

テックビズカードは謄本や決算書なしで申し込み可能であり、「ITフリーランス向け」と銘打たれた法人カードです。

 

年会費も2,200円(税込)という格安ながら、フリーランス向けの特典が豊富に揃っています。

 

しかも、初年度の年会費は無料のため、誰でも気軽に試せるのは魅力的。はじめての法人カードにもおすすめです。

国際ブランド

 

テックビズカードの国際ブランドは「Mastercard」のみです。

 

Mastercardは国内外ともにシェア率が高いため、仕入れや備品の購入、接待などさまざまなシーンで利用しやすいでしょう。

 

なお、カードをレジ端末にかざすだけで決済できる「Mastercard®タッチ決済」機能も搭載しています。

ポイントの交換先・お得な使い道

テックビズカードの利用で貯まる暮らスマイルは、オリコポイントに交換して利用するのがおすすめです。

 

暮らスマイルからオリコポイントには、1ポイント=5ポイント(5円相当)の等価で交換することができます。

 

オリコポイントに交換することで、1ポイント=1円として非常に幅広く利用することが可能です!

 

  必要ポイント 交換先
UCギフトカード 5,500ポイント 5,000円分
Amazonギフト券 500ポイント 500円分
Tポイント 1,000ポイント 1,000ポイント
Pontaポイント 1,000ポイント 1,000ポイント
楽天ポイント 1,000ポイント 1,000ポイント
dポイント 1,000ポイント 1,000ポイント
JALマイル 1,000ポイント 500マイル
ANAマイル 1,000ポイント 600マイル

 

使い勝手の良いギフト券や共通ポイントに交換することができますので、経費支払いで貯めたポイントをフルに活用することができます。

 

JAL/ANAマイルにもポイントを交換することができますので、ポイントをマイルに変えて特典航空券を狙うのも良いですね。

 

暮らスマイルを直接ギフトカード等に交換することもできますが、オリコポイントに交換することでより幅広くポイントを利用することが可能です。

付帯保険

国内外で年間100万円までのショッピング保険

テックビズカードでは、国内外で年間100万円までのショッピング保険が付帯します。

 

国内外の加盟店で購入した商品の、購入日から90日以内の破損や盗難による損害を補償してもらうことが可能です。

 

経費で購入した備品などの破損の際にも補償をうけることができますので、年間100万円までの手厚い補償が付帯するのは嬉しいですね!

 

ショッピング保険の利用の際には、免責金額として1事故当たり1万円の自己負担が必要です。

 

付帯サービス

テックビズカードでは、ビジネス・プライベートで活用することができる充実したサービスが付帯します。

 

  • オリコパッケージツアーで最大8%オフ
  • ベネフィットステーションでの福利厚生サービス
  • 充実した空港サービス

 

ここでは、テックビズカードの付帯サービスの内容を詳しく解説します。

オリコパッケージツアーで国内外のパッケージツアーが最大8%オフ

テックビズカードでは、オリコパッケージツアーで国内外のパッケージツアーを最大8%オフで予約することが可能です。

 

オリコパッケージツアーでは、電話・WEB申込みで大手旅行代理店のパッケージツアーを予約することができます。

 

お得なパッケージツアーの代金から、さらに最大8%オフの会員限定価格でツアーを予約できますので、出張・旅行の手配に最適なサービスです。

 

テックビズカードでは、Mastercard・Visaのトラベル特典も豊富に用意されていますので、オリコパッケージツアーと合わせて利用しましょう!

福利厚生サービスでさまざまな優待サービス

テックビズカードでは、福利厚生サービス「ベネフィットステーション」をお得な優待価格で利用することができます。

 

月額税込352円からの低コストでさまざまな優待をうけることが可能となっており、

 

  • 宿泊
  • レジャー
  • エンターテイメント
  • ライフスタイル
  • 介護

 

など、さまざまな福利厚生サービスを利用することができます。

 

福利厚生費は経費に計上することもできますので、お得な優待価格で従業員の福利厚生を充実させてみてはいかがでしょうか!

充実した空港サービスで出張・プライベートも快適

テックビズカードでは、国際ブランドごとの特典で充実した空港サービスを利用することができます。

 

  • 空港手荷物優待サービス
  • 空港クロークサービス
  • 海外携帯電話・海外Wi-Fiレンタルサービス

 

空港でのさまざまなサービスで優待をうけることができますので、出張やプライベートでの旅行の際に快適です。

 

優待の例を挙げると、Visaゴールド空港宅配では海外旅行から帰国の際の手荷物を1個500円の優待料金で宅配してもらうことができます。

 

空港手荷物宅配サービスは通常1個1,500円程度が必要なサービスですので、1回の旅行で1,000円相当のお得になりますね!

テックビズカードは高いコスパを誇る格安法人カード

テックビズカードは「初年度年会費無料+2年目以降2,200円」とは思えないほど、ゴールドカード並の豊富な特典が揃っている法人カードです。

 

今回紹介してきたフリーランス向きのサービスを利用しようと決めている方にとっては、間違いなく価値があるといえるでしょう。

 

しかし、まだどのように法人カードを使うかが不透明である方や、特典をそこまで利用しそうにない業種であれば、オーバースペックになる恐れもあります。

 

オーバースペック気味と感じるのであれば、年会費完全無料のNTTファイナンスBizカード レギュラーがおすすめです。

 

もちろんテックビズカードを初年度のみ試すことも可能ですので、ぜひ自分の利用方法と照らし合わせてぴったりの法人カードを選んでみてください。

 

テックビズカードの申込みはこちら