
クレジットカードをレジ端末にかざすだけで支払いができるタッチ決済は、スピーディかつ安全な支払い方法として普及が進み、利用可能な店舗を増やしています。
現在では多くのカードがタッチ決済に対応し、三井住友カード(NL)など一部のカードではタッチ決済によって買い物がお得になる特典もあり、もはや見逃せない支払い方法と言えるでしょう。
この記事では、クレジットカードのタッチ決済の特徴や注意点、国際ブランドごとの対応カードなどをご紹介します。
タッチ決済を利用してみたい方、タッチ決済をまだ使ったことがないけど興味がある方は、ぜひ参考にしてください!
タッチ決済の特徴
クレジットカードのタッチ決済は、決済端末にタッチするだけで支払いができる決済方法です。
カードを店員に渡す必要がないため、スピーディかつ安全に支払いができるほか、スマホに登録すればカードさえなく国際ブランド加盟店で支払いができます。
タッチ決済は、国際ブランドごとに対応している支払い方法であるため、サービス名称が国際ブランドごとに若干異なります。
- Visa:Visaのタッチ決済
- Mastercard:Mastercard®タッチ決済
- JCB:JCBのタッチ決済、JCBコンタクトレス
- アメックス:タッチ決済、コンタクトレス決済
- ダイナースクラブ:ダイナースクラブ コンタクトレス(タッチ決済)
元々は「コンタクトレス」と呼称する国際ブランドが多かったのですが、国内で普及率の高いVisaが「Visaのタッチ決済」として広めたことから、現在は「タッチ決済」という呼び方にすり合わせているようです。
タッチ決済が利用可能なカードには、4本の横向きの波紋のような「タッチ決済マーク」が付いています。タッチ決済マークは基本的にカード表面に印刷されていますが、一部裏面にあるカードもあります。
ここからは、タッチ決済のメリットを中心とした特徴について詳しく紹介します。
タッチ決済利用でお得になるカードがある
三井住友カード(NL)をはじめとした三井住友カード発行のカードでは、対象のコンビニ・飲食店でタッチ決済を使うと、ポイントアップが受けられ、最大5%還元になります。
三井住友カード(NL)
三井住友カード(NL)の場合、通常ポイント還元率0.5%に加え、対象店舗の利用では+2%、タッチ決済(Visaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済)の利用でさらに+2.5%になります。
還元率が通常の10倍の最大5%になるため、対象のコンビニ・飲食店をよく利用する方におすすめです。
※対象のコンビニ・飲食店でのスマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済でポイント最大7%還元※最大7%内訳(通常ポイント0.5%+スマホのタッチ決済利用6.5%)。※商業施設内の店舗など、一部ポイント加算の対象とならない店舗があります。※iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です。※一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合がございます。※ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。※Google Pay™ で、Mastercard®タッチ決済はご利用いただけません。ポイント還元は受けられませんので、ご注意ください。※Google Pay™ で、Mastercard®タッチ決済はご利用いただけません。ポイント還元は受けられませんので、ご注意ください。※特典付与には条件・上限があります。詳細は三井住友カードのホームページをご確認ください。
- 三井住友カードのポイントアップ特典
スピーディに支払いができる
タッチ決済は、電子マネーのようにカードをかざすだけでスピーディに支払いができます。
財布から小銭を探す手間がないのはクレジットカードも同様ですが、タッチ決済であれば店員の手を借りる必要がないので、スムーズに支払いが完結します。
安全性が高い
タッチ決済での支払いなら、店員にクレジットカードを渡す必要がありませんので、安全性が高いと言えます。
カードを他者に手渡すことで、見えないところでカード番号を控えられたり、カード情報を盗み取るといった犯罪行為を行われる可能性がありますが、タッチ決済であれば未然に防げます。
- クレジットカードの不正利用
サイン・暗証番号は基本不要
タッチ決済は、サインや暗証番号の入力不要でスムーズに買い物ができます。
クレジットカード同様、タッチ決済も利用金額が1万円以下の場合は、サインや暗証番号の入力は基本的に不要です。
Apple Pay・Google Payでも利用可能
Apple PayやGoogle Payに対応しているクレジットカードでは、スマートフォンなどでもタッチ決済を利用可能です。
スマホだけで支払いが可能ですので、クレジットカードを持ち歩く必要すらありません。
クレジットカードによっては、ポストペイ型電子マネーのQUICPayやiDも、Apple PayやGoogle Payに対応していますので、加盟店の対応状況によってタッチ決済・スマホ決済を選択できます。
海外で普及率が高い
タッチ決済は、海外では一般的な支払い方法なので国内よりも利用しやすくなっています。
特に、公共交通機関での普及率は高く、小銭なしでタッチ決済でスムーズに電車やバスを利用できます。
海外旅行の予定がある方は、タッチ決済に対応したクレジットカードを作っておきましょう。
- 海外旅行におすすめのカード
タッチ決済の注意点
タッチ決済は現状、日本国内ではまだ対応が十分に行き届いていない決済方法です。以下のような注意点を事前に把握しておきましょう。
加盟店でもタッチ決済対応とは限らない
タッチ決済は、店舗側の端末がタッチ決済に対応している必要があり、国際ブランドが利用できるからといってタッチ決済も利用できるとは限りません。
日本国内では、全国展開するチェーン店以外でタッチ決済対応の店舗は少なく、個人経営の店舗では対応はまだまだ期待できないでしょう。
タッチ決済が可能な店舗には、店内のPOPやレジ前にタッチ決済マークが掲示されていますので、タッチ決済の利用時にはマークを確認しておくようにしましょう。
店頭で伝わらない場合がある
タッチ決済はまだ新しい決済方法ですので、レジを対応する方によっては「タッチ決済」を十分に把握していない場合もあります。
国際ブランドによって「タッチ決済」「コンタクトレス」と呼び方が違い、利用する店舗によってもサービス名称が異なる場合も考えられます。
決済時には「Visaをタッチ決済で」などのように「国際ブランド+タッチ決済」の形で伝えるか、自分で端末を操作できる店舗を利用するといいでしょう。
選択できる国際ブランドが全て対応しているとは限らない
クレジットカードによっては、国際ブランドを申込時に複数から選択することができますが、そのカードの国際ブランドが全てタッチ決済に対応していない場合があります。
例えば、楽天カードとリクルートカードの場合の選択できる国際ブランドと、タッチ決済に対応した国際ブランドは以下のようになります。
選択可能な国際ブランド | タッチ決済対応の国際ブランド | |
---|---|---|
楽天カード | Visa Mastercard JCB アメリカン・エキスプレス |
Visa Mastercard |
リクルートカード | Visa Mastercard JCB |
JCB |
複数の国際ブランドから選択できるカードの場合、利用したい国際ブランドの券面画像にタッチ決済マークがあるかどうかをしっかり確認しましょう。
タッチ決済が利用できるお店
タッチ決済は、国際ブランドの加盟店全てで利用できる訳ではなく、タッチ決済対応の端末のある店舗でのみ利用できます。
日本国内でのタッチ決済は、コンビニをはじめ、以下の全国チェーンの店舗を中心に利用可能です。
- セブン-イレブン
- ローソン
- ファミリーマート
- マクドナルド
- IKEA
- TSUTAYA
- イトーヨーカドー
- タクシー
- 自動販売機
身近なコンビニや飲食店での普及が進んでいます。
店頭やレジ周辺のポップに、タッチ決済のマークが付いていれば対応していると判断できます。
国際ブランドごとのタッチ決済の対応カード
タッチ決済は国際ブランド別に対応している決済方法なので、国際ブランドによって対応状況が異なります。
国際ブランドごとにタッチ決済に対応したカードの一例をご紹介します。
Visaのタッチ決済
Visaのタッチ決済は、国内外で最も普及しているタッチ決済です。海外では200の国と地域でVisaのタッチ決済を利用できます。
日本のVisaパイオニアである「三井住友カード」が、タッチ決済の利用をポイントアップの条件にしていることもあり、国内でも普及率は高くなっています。
また、国内で発行しているクレジットカードはVisaを選択できるカードが多く、Visaのタッチ決済に対応したカードの選択肢も幅広くあります。
2021年5月よりVisaがApple Payに対応したため、現在ではVisaでもApple Payでタッチ決済を利用できます。

カード名 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
年会費 |
永年無料
|
5,500円(税込)
2年目以降条件付き無料 |
永年無料
|
無料
|
無料
|
無料
|
発行期間 |
最短10秒で
カード番号発行可能 ※即時発行ができない場合があります。 |
最短10秒で
カード番号発行可能 ※即時発行ができない場合があります。 |
高校生を除く満18歳以上の方
|
最短5営業日
|
最短2営業日
|
最短5分
|
申込資格 |
高校生を除く
18歳以上の方 |
満18歳以上で本人に安定継続収入のある方(高校生は除く)
|
約1週間
|
高校生を除く18歳以上の方
|
日本在住の18歳以上(高校生除く)で電話連絡が可能な方
|
高校生を除く18歳以上の方
|
入会特典 |
新規入会&条件達成で
最大5,000円分プレゼント |
新規入会&条件達成で
5,000円分プレゼント 今なら初年度年会費無料 |
新規入会&利用で5,000ポイントプレゼント
|
合計最大4,000ポイントプレゼント!!(dポイント/期間・用途限定)
|
最大15,000円キャッシュバック
|
ー
|
公式サイト |
- 三井住友カードのメリット
Mastercard®タッチ決済
Mastercardは国内外でも加盟店の多い国際ブランドなので、Mastercard®タッチ決済が利用できる加盟店も多くあります。
Mastercardはコストコで唯一利用できる国際ブランドで、コストコはMastercard®タッチ決済にも対応していますので、コストコユーザーのスマートなお買い物には必携と言えるでしょう。
ただし、Mastercardブランドの富裕層向けのハイステータスカード「ラグジュアリーカード」はまだ、タッチ決済には対応していません。
JCBコンタクトレス
JCBコンタクトレスは、日本発の国際ブランドJCBのタッチ決済であることから、日本国内で使えるお店が徐々に増やしています。
JCBプロパーカードの多くはJCBコンタクトレスに対応していますが、提携カードではまだ対応しているカードは少なく、タッチ決済対応カードの選択肢は現状多くありません。
アメックス タッチ決済
日本発行のアメックスは2015年にはすでにタッチ決済に対応していましたが、国内加盟店がタッチ決済に対応していなかったので、国内で本格的に対応を開始したのは2019年頃からとなっています。
アメックス発行のカードは、プロパーカード・提携カード問わず基本的にタッチ決済に対応しており、セゾンアメックスといった他社発行の提携カードも一部対応しています。

カード名 | |||
---|---|---|---|
年会費 |
月会費1,100円(税込)
|
39,600円(税込)
|
22,000円(税込)
|
発行期間 |
約3週間
|
約2週間
|
最短3営業日
|
申込資格 |
20歳以上で
安定した収入のある方 |
20歳以上で
安定した収入がある方 |
学生を除く20歳以上の個人・法人の方
|
入会特典 |
初月1ヶ月分月会費無料
合計35,000ボーナスポイント獲得可能 |
入会+利用条件達成で合計120,000ポイント獲得可能
|
初年度年会費無料
|
公式サイト |
ダイナースクラブ コンタクトレス
ダイナースクラブ コンタクトレスは2020年12月から対応なので、他社に比べると後発のタッチ決済と言えるでしょう。
ダイナースクラブカードのプロパーカードはタッチ決済に対応していますが、ANAダイナースやJALダイナースなどの提携カードは未対応です。
スピーディ・安全に支払いできるタッチ決済を活用しよう!
タッチ決済は、端末にタッチするだけで非常にスピーディかつ安全に決済を完了できます。
タッチ決済の利用でも、クレジットカードのポイントや特典は利用できますので、今までどおりお得にクレジットカードを利用することができます。
まだタッチ決済を利用したことがない方は、タッチ決済対応カードを手に入れて、スムーズ&スピーディなお買い物を体験しましょう!

クレジットカードに関する役立つ情報を発信しています。
関連コラム
当サイト一押し法人カード
アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・ゴールドカード
アメックス発行のプロパー法人ゴールドカード。認知度・ステータス性・付帯サービス、全てにおいて優れており、中小企業の社長に非常に人気です。入会・利用で合計150,000ポイント獲得可能な入会キャンペーン開催中!※当ページはプロモーションを含みます。詳しく見る三井住友カード ビジネスオーナーズ
三井住友カードの個人事業主・法人代表者向け法人カード。年会費永年無料で追加カードも19枚まで無料で発行可能。個人カードとの2枚持ちでETCカード利用は1.5%還元とお得。設立間もない法人や独立間もない個人事業主の方も登記簿謄本・確定申告書不要で申し込みできます。詳しく見る
※入力されたコメントは、弊社の判断により非公開または一部編集する場合があります。ご質問に対して返答をお約束できるものではありません。※コメントのテキストにHTMLタグは使用できません。※公開時に名前が表示されますので、本名で問題がある場合は【匿名】またはニックネームを使用してください。※メールアドレスは公開されません。弊社からの個別での返信以外の用途でメールアドレスを利用することはありません。