アメックスのポイントがJALマイル移行に対応!使い方次第ではマイル還元率1.2%も可能

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※このコラムは最終更新日から3年以上が経過しています。掲載されている情報が最新ではない場合があります。

 

2020年10月13日、アメックスカードの利用で貯めたポイントをJALマイルに移行できるようになりました。

 

これまでもANAマイルへの移行は可能でしたが、年間40,000マイルまでの移行上限をネックに感じていた方は少なくないでしょう。そのような背景もあり、今回アメックスがJALマイルへの移行にも対応したことは、注目を集めています。

 

ただし、JALマイルへの移行レートは、「メンバーシップ・リワード・プラス」に登録していても、0.4%と決して高くはありません。

 

これをよりお得にするためには、AmazonやYahoo! JAPANなどボーナスポイントプログラム対象サービスを活用する必要があるのです。これらのサービスを上手く活用できれば、マイル還元率をなんと1.2%までアップさせられます!

 

そこで今回は、アメックスのJALマイル移行対応について概要を解説するとともに、よりお得にJALマイル航空券を手に入れるための方法をご紹介します。

 

アメックスのポイントがJALマイル移行に対応

 

アメックスの利用でたまるポイント「メンバーシップ・リワード」が、2020年10月13日より、JALマイルへの移行に対応しました。

 

ただし移行レートはとても低く、一見するだけではこれといったメリットがないため、注意が必要です。

JALマイルへの移行レートは低い

メンバーシップ・リワードから、各マイルに移行した場合のレートは下表をご確認ください。

 

なお、3,300円(税込)の年会費が発生する「メンバーシップ・リワード・プラス」に登録すると、移行レートがアップします。

 

  メンバーシップ・リワード・
プラス未登録
メンバーシップ・リワード・
プラス登録済
ANAマイル 2,000ポイント
⇒1,000マイル
0.5%
還元
1,000ポイント
⇒1,000マイル
1.0%
還元
JALマイル 3,000ポイント
⇒1,000マイル
0.33%
還元
2,500ポイント
⇒1,000マイル
0.4%
還元
その他
提携航空会社
のマイル
2,000ポイント
⇒1,000マイル
0.5%
還元
1,250ポイント
⇒1,000マイル
0.8%
還元

 

上表のとおり、メンバーシップ・リワード・プラスに登録したとしても、JALマイルへの移行ではマイル還元率が0.4%。ANAマイルやその他の航空会社マイルと比較しても、とても低いレートです。

 

唯一、メリットといえるのは、JALマイルには移行上限もなく、JALマイル交換用のコース登録が不要である点でしょう。

 

ANAマイルの場合だと、年間40,000マイルまでの移行上限があるほか、メンバーシップ・リワード・プラスとは別に「メンバーシップ・リワードANAコース(年会費:税込5,500円)」に入らなくてはいけないのです。

 

とはいえ、それらを踏まえてもJALマイルへの移行はレートが低すぎるため、実用性は低いといえます。

ボーナスポイントプログラム対象店舗なら1.2%還元も可能

メンバーシップ・リワード・プラスに登録している場合、「ボーナスポイントプログラム」が無料で利用できます。

 

こちらを利用するとポイントが3倍になるため、JALマイルへの移行レートも1.2%までアップ!ポイントをJALマイルに移行したい場合には、ボーナスポイントプログラムの対象店舗やサービスを積極的に利用することをおすすめします。

 

なお、対象店舗やサービスは、下表の通り、AmazonやYahoo! JAPANなど、利用しやすいサービスが揃っています。

 

Amazon ・Amazon.co.jp
・Amazon マーケットプレイス
・Kindle本
・Amazon Business 
Yahoo! JAPAN ・Yahoo!ショッピング
・PayPayモール
・ヤフオク!(Yahoo!かんたん決済)
・ヤフー官公庁オークション
iTunes Store/App Store ・iTunes Store
・App Store
・Apple Books
・Apple Music
JAL 公式ウェブサイト ・JAL国内線・国際線航空券
・JALパック国内・海外ツアー商品
H.I.S. 公式ウェブサイト ・海外航空券
・事前決済となる海外ホテル
・海外航空 + ホテル(セット販売)
・海外パッケージツアー
・海外オプショナル・レンタカー
アメリカン・エキスプレス®・
トラベルオンライン
・事前決済で購入のホテル・レンタカー
・国内航空券

JALマイル移行対応カード

今回JALマイルへの移行に対応したアメックスカードは、こちらアメックス発行のプロパーカードのみです。

 

 

プロパーカードであれば、個人カードも法人カードも、JALマイルに移行できます。

 

一方、「ANAアメックス」などの提携カードは、JALマイルに移行できませんので、ご注意ください。

カンタス航空のマイルにも移行対応

 

これまでメンバーシップ・リワードから移行可能なマイルは、ANA以外だと14の提携航空会社マイルでしたが、2020年10月からはJALのほか、カンタス航空のマイルへの移行にも対応しました。

 

そのため現在では、こちら全17航空会社のマイルへ移行が可能です。

 

  • ANA「ANAマイレージクラブ」
  • JAL「JALマイレージバンク」
  • デルタ航空「スカイマイル」
  • ヴァージン アトランティック航空「フライングクラブ」
  • タイ国際航空「ロイヤルオーキッドプラス」
  • キャセイパシフィック航空「アジア・マイル」
  • シンガポール航空「クリスフライヤー」
  • ブリティッシュ・エアウェイズ「エグゼクティブ・クラブ」
  • スカンジナビア航空「SAS ユーロボーナス」
  • アリタリア-イタリア航空「クラブ・ミッレミリア」
  • フィンランド航空「フィンエアー・プラス」
  • エティハド航空「エティハド ゲスト」
  • エミレーツ航空「エミレーツ・スカイワーズ」
  • カタール航空「プリビレッジクラブ」
  • エールフランス/KLM航空「フライングブルー」
  • チャイナエアライン「ダイナスティ・フライヤー・プログラム」
  • カンタス航空「カンタス・フリークエントフライヤー」

JAL利用ならブリティッシュ・エアウェイズへのマイル交換でもお得

 

JALの航空特典券が欲しいと考えているのなら、「ブリティッシュ・エアウェイズ」へのマイル交換を検討してみてください。

 

JALもブリティッシュ・エアウェイズも「ワンワールド」という航空連合に加盟しているため、ブリティッシュ・エアウェイズのマイル「Avios」でも、JALの航空特典券に交換ができるためです。

 

そしてAviosへの移行レートは0.8%(メンバーシップ・リワード・プラス登録時)。JALマイルに直接移行した場合には0.4%のため、Aviosは2倍もお得です。

 

ただし、デメリットもありますので、メリットもデメリットもよく確認した上で、Aviosへ移行するかを検討しましょう。

 

メリット

  • 区間マイル650マイルまでは、片道6,000マイルで交換可能
  • マイルの有効期限が実質無期限
  • 特典航空券のオンライン予約は搭乗日の3日前まで可能
  • 24時間前までキャンセル可能で、手数料が安い
  • 家族以外の第三者にも特典航空券を発券できる

 

ブリティッシュ・エアウェイズのマイルは、とても使い勝手のよいマイルです。

 

中でも有効期限は、マイルの増減がある度に3年延長されるため、実質無期限!有効期限が3年のJALマイルと比べて、圧倒的に無駄なく使いやすいでしょう。

 

デメリット

  • 区間マイル650マイルを超える場合は、JALマイルの方がお得
  • ワンワールド未加盟のJALグループ便(HAC、JAC、RAC)は利用できない
  • 変更手数料が5,740円と高い

 

特典航空券交換に必要なマイル数は、ブリティッシュ・エアウェイズもJALも区間マイルによって異なります。

 

そして区間マイルが650マイルまでであれば、ブリティッシュ・エアウェイズがお得なのに対し、650マイルを超えるとJALがお得になります。

 

具体的には、東京発の国内旅行であれば、沖縄以外は区間マイルが650マイルを上回りません。そのため、この範囲での利用であれば、ブリティッシュ・エアウェイズのマイルをおすすめします。

 

また、ブリティッシュ・エアウェイズは変更手数料が高い反面、キャンセル手数料がとても安いので、予約を変更するのであれば、キャンセルしてからまた取り直すことで、高い変更手数料の支払いをなくすことができます。

アメックスのJALマイル移行は要検討!

2020年10月13日からJALマイルへの移行を開始したアメックスですが、今回お話したとおり、移行にはいくつかの注意点がありました。

 

  • 移行レートが通常だと最大0.4%
  • キャンペーン期間でも最大0.5%
  • ボーナスポイントプログラムの利用で1.2%
  • 区間マイルによってはブリティッシュ・エアウェイズのマイル移行がお得

 

ANAマイルや他提携航空会社のマイル移行と比較すると、どうしてもレートの低さがネックになるJALマイルへの移行。

 

ボーナスポイントプログラムを活用しない限りは、あまりおすすめできません。

 

どうしてもJALの特典航空券を手に入れたいのであれば、ブリティッシュ・エアウェイズのマイルに移行することも検討してみてください。