海外旅行保険はクレカの付帯保険で充分?保険会社と補償内容の違いを比較

このページはPRを含みます
当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています。当サイトを経由してサービスの申し込みや商品の購入があった場合、提供企業から報酬を受け取る場合があります。当サイトではアフィリエイトプログラムを利用しアコム社から委託を受け広告収益を得て運用しております。

※このコラムは最終更新日から6年以上が経過しています。掲載されている情報が最新ではない場合があります。

 

「海外旅行傷害保険はクレジットカード付帯の保険で充分?」

「クレジットカードの保険と保険会社の保険は何が違うの?」

 

海外旅行に出かける際の海外旅行傷害保険は、「クレジットカードの付帯保険で充分派」と「保険会社の海外旅行傷害保険に加入すべき派」に分かれます。

 

「海外での医療費は高額」というのはいまや一般常識になっていますが、本当に海外旅行傷害保険はクレジットカードの付帯保険で充分なのか?と心配になってしまいますよね。

 

しかし、具体的にクレジットカードの付帯保険と、保険会社の海外旅行傷害保険にどのような違いがあるのか、詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか?

 

今回は、クレジットカードの付帯保険と保険会社の保険との違いを、コスト・補償内容から徹底的に比較していきます。

 

クレジットカードの付帯保険と保険会社の海外旅行傷害保険の補償内容を比較!

 

 

クレジットカードの付帯保険と保険会社の海外旅行傷害保険で、補償内容にどのような違いがあるのかを具体的に比較してみましょう。

 

  損保ジャパン
新・海外旅行傷害保険【off!】
セゾンブルー
アメックス
保険コスト 10日間で5,840円 カード年会費として
3,300円(税込)
傷害死亡・後遺障害 最高3,000万円 最高3,000万円
疾病死亡 最高3,000万円
傷害治療・疾病治療 最高2,000万円 最高300万円
救援者費用 最高2,000万円 最高200万円
携行品損害 最高50万円 最高30万円
賠償責任 最高1億円 最高3,000万円
航空機帰宅手荷物遅延費用 最高10万円

 

保険のコストで比較すると、圧倒的にクレジットカードの付帯保険の方がお得に利用することができます。

 

セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードでは、カード年会費として3,300円(税込)のコストを毎年支払うだけで、海外旅行に出かける度に海外旅行傷害保険を利用することが可能です。

 

対して、損保ジャパンを例に挙げましたが、保険会社の保険では「1回の旅行期間ごと」に保険料を支払う必要があります。

 

年間2回海外旅行に出かける場合には、上記の保険料が2回分必要になってくるのですね。

 

ここからは、さらに詳細に両者の保険の違いを比較していきます

クレジットカードの保険では病気での死亡は補償されない

クレジットカードの付帯保険と保険会社の保険を比較した際に、補償内容の大きな違いとなっているのが「疾病死亡」の補償項目です。

 

上記の表で見ると、損保ジャパンの保険では疾病死亡で最高3,000万円の補償が用意されていますが、セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードの補償では疾病死亡での補償は無しとなっています。

 

これは、セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードに限ったものではなく、クレジットカードの付帯保険すべてに当てはまる特徴となっています。

 

クレジットカードの付帯保険では、あくまでも旅行に対する補償が前提とされており、病気の状態で旅行をすることは想定されていません。

 

いつ病状が変化してもおかしくないという状態で海外旅行に出かける、というのはあまり一般的ではありませんよね。

補償期間で比較

クレジットカードの付帯保険と保険会社の保険では、海外旅行傷害保険の補償期間にも違いがあります。

 

クレジットカードの付帯保険 90日間
保険会社の海外旅行傷害保険 旅行期間のみの補償
保険会社の留学・出張用の保険 最長2年間程度

 

クレジットカードの付帯保険では、多くの場合、出国から90日間程度の補償期間が設定されています。

 

保険会社の保険期間は旅行期間中のみの補償となりますので、設定していた期間よりも旅行期間が延びてしまった場合は追加の保険料金が必要です。

 

ただし、90日間を超える場合でも、留学や出張用の保険を利用することで柔軟に補償を利用することができるのは大きなメリットになります。

海外旅行傷害保険はクレジットカードの補償でも足りるか?

 

結論からいうと、クレジットカードの付帯保険だけでも海外旅行の際に充分な補償をうけることが可能となっています。

 

クレジットカードの付帯保険と保険会社の保険の大きな違いとなるのは、

 

  • 疾病死亡での補償
  • 海外旅行傷害保険の補償期間

 

の、2点が大きな相違点となってくるでしょう。

 

疾病死亡の補償は保険会社の保険にのみ補償され、中には歯科治療の補償もうけることができる保険商品も用意されています。

 

ただし、旅行中の事故などで死亡する例に比べ、旅行中に急病で死亡する可能性というのは著しく低くなっているのではないでしょうか。

 

疾病死亡や歯科治療の補償が必要な方の場合は、その兆候が旅行の前から出ていることが考えられますので、必ずしも必要な補償という訳ではないですよね。

 

使う補償と使わない補償を取捨選択していくことで、クレジットカードの付帯保険でも海外旅行の際の補償に充分利用することが可能となるのですね。

クレジットカードの付帯保険を利用する際の注意点

海外旅行の際にクレジットカードの付帯保険のみを利用する際には、保険の付帯条件にも注意をしておく必要があります。

 

クレジットカードの付帯保険では、

 

  • 自動付帯
  • 利用付帯

 

と、2種類の付帯条件が用意されています。

 

自動付帯で補償される場合には、クレジットカードを持っているだけで海外旅行傷害保険の補償をうけることが可能です。

 

ただし、利用付帯のクレジットカードの場合には、航空券やホテル料金などを対象のクレジットカードで支払った場合にのみ、海外旅行傷害保険の補償をうけることができます。

 

「海外旅行傷害保険が付いたクレジットカードを持っているから安心」と思っていても、利用付帯の条件を満たしていないと、海外旅行傷害保険の補償をうけることができないケースもあるのですね。

 

クレジットカードの付帯保険を利用する際には、必ずそのカードの付帯条件は確認しておくようにしておきましょう。

海外旅行傷害保険でもっとも重視するべき点は?

海外旅行傷害保険を選ぶ際には、傷害・疾病治療の補償金額を重視して選ぶようにしましょう。

 

海外旅行傷害保険はクレジットカードの付帯保険でも充分活用することができますが、どのクレジットカードの付帯保険でもOKという訳ではありません。

 

海外旅行傷害保険の補償では、

 

  • 傷害死亡・後遺障害:旅行中の傷害による死亡や後遺障害による損害を補償
  • 疾病死亡:旅行中の疾病による死亡
  • 傷害治療:旅行中の傷害の治療
  • 疾病治療:旅行中の疾病の治療
  • 携行品損害:旅行中の手荷物の破損や盗難
  • 救援者費用:救助が必要になった際の費用
  • 賠償責任:他人や他人の物を壊してしまった際の賠償費用

 

など、非常に幅広い補償をうけることが可能となっています。

 

クレジットカードの付帯保険の比較では、もっとも補償金額の大きな「傷害死亡」の金額で補償金額が比べてあるケースが多くなっています。

 

ただし、海外旅行傷害保険を選択する際に、最重視すべき項目となってくるのは、旅行中の急病やケガに備えることができる「傷害治療」「疾病治療」の補償金額です。

 

日本の健康保険が利用できない海外での医療費は、日本国内では考えられないほど高額になってしまいます。

 

盲腸で手術をうける場合などでも、国内では健康保険を利用して10万円を切る医療費で手術ができますが、海外では100万円〜200万円必要になるケースはザラにあります。

 

死亡・後遺障害の補償金額よりも、傷害・疾病治療の補償金額に注目して、最低でも200万円〜300万円の補償をうけられるカードを選択しておけば安心でしょう。

海外旅行傷害保険では携行品損害も便利

海外旅行傷害保険の比較では、手荷物の破損や盗難による損害を補償してもらうことができる「携行品損害」の補償金額にも注目しましょう。

 

携行品損害保険は大事!補償が手厚いクレジットカードおすすめ5選!」でも解説しているように、携行品損害保険の対象となる保険事故の割合は全体の35%にも上っており、非常に利用頻度の高い保険であることがおわかりいただけるかと思います。

 

  • 旅行中に買ったばかりのデジカメを落として壊してしまった
  • スーツケースを盗難されてしまった

 

このようなケースでも携行品損害の補償を利用することが可能となっており、海外旅行でのトラブルの際の強い味方になってくれるのですね。

 

ただし、携行品損害の補償では、一部保険の対象外となってしまう商品もありますので注意が必要です。

 

また、クレジットカードの付帯保険での携行品損害保険では、免責金額として自己負担が発生してしまう点にも注目をしましょう。

 

保険会社の海外旅行傷害保険での携行品損害の補償では、免責金額が不要となっていますので、その点は保険会社の保険が有利になるのですね。

クレジットカード付帯の海外旅行傷害保険を利用するなら、キャッシュレス診療可能なカードを

 

クレジットカードの付帯保険を利用する場合には「キャッシュレス診療」が可能なクレジットカードを選択するのが絶対条件となっています。

 

保険会社の海外旅行傷害保険を利用する際には、医療費を保険会社が直接医療機関に支払いしてくれますので、現地で支払いをする必要はありません。

 

ただし、一部のクレジットカードの付帯保険では、傷害・疾病治療の保険金の支払いは帰国後となり、一時的に高額な医療費を立て替えて支払う必要があるのですね。

 

100万円を超える医療費が発生した場合、後で返ってくるものとはいえ、立て替えて支払いをする必要があるというのは困ってしまいますよね。

 

  • JCBカード
  • 三井住友カード
  • セゾンカード
  • エポスカード

 

など、代表的なクレジットカードではキャッシュレス診療が可能となっており、立て替え払い無しで現地での診療をうけることができます。

 

クレジットカードの付帯保険で海外旅行傷害保険を利用する場合には、キャッシュレス診療が可能となっているかも大きな比較ポイントになってくるのですね。

キャッシュレス診療の流れ

キャッシュレス診療を利用する際には、先にカード会社のエマージェンシーデスクに連絡をしておく必要があります。

 

海外の医療機関すべてでキャッシュレス診療を利用することができるわけではありませんので、診察をうけるのもキャッシュレス診療に対応した医療機関を利用する必要があるのですね。

 

エマージェンシーデスクに連絡すれば、キャッシュレス診療に対応している医療機関を予約してもらうことができます。

 

その後の医療機関への支払いは会社が直接対応してくれますので、その場では支払いをする必要無しで診療をうけることができるのですね。

クレジットカード付帯の保険では複数枚のカードの補償を合算することができる

クレジットカード付帯の海外旅行傷害保険では、自動付帯の保険の場合に補償金額を合算して利用することが可能です。

 

海外旅行傷害保険の補償内容として最重視されるのが、傷害・疾病治療の補償金額ですが、保険会社の海外旅行傷害保険に比べるとクレジットカードの付帯保険での補償金額は少額です。

 

保険会社の補償では1,000万円程度の補償が用意されていることが多くなっていますが、クレジットカードの付帯保険の一部では50万円以下の補償金額のカードもあります。

 

ただし、クレジットカード付帯の海外旅行傷害保険は、複数枚のクレジットカードの補償を合算して利用することができます。

 

海外旅行傷害保険が自動付帯のカードを複数枚のクレジットカードを保有している場合、

 

  • 死亡・後遺障害は最高額のクレジットカードの補償が適用
  • 傷害・疾病治療など、その他の補償は複数枚の補償が合算される

 

たとえば、傷害・疾病治療が100万円のカードを2枚持っている場合には、合計で200万円の補償をうけることができるのですね。

 

最低でも200万円〜300万円の補償金額を備えておきたい傷害・疾病治療のためには、複数のクレジットカードを利用して補償を上乗せして利用するのも有効です。

 

カードの複数枚持ちで手厚い補償をうけることができるのも、クレジットカードの付帯保険を利用する大きなメリットとなっているのですね。

クレジットカードの付帯保険を利用するメリット

 

クレジットカードを保有しているだけで利用できる付帯保険は、海外旅行の際に非常に大きな安心を備えることができます。

 

保険会社の海外旅行傷害保険と比較しても、海外旅行用の際の補償として充分に活用することができるのではないでしょうか。

 

ここでは、クレジットカードの付帯保険を利用するメリットとなる部分を解説します。

1年に何度でも利用することができる

クレジットカードの付帯保険を利用する際の大きなメリットとなるのが、クレジットカードの年会費のみで年間何回でも補償を利用することができる点です。

 

保険会社の海外旅行傷害保険では、旅行の度に海外旅行傷害保険に加入する必要がありますので、毎回の旅行ごとにコストがかかってしまいます。

 

海外出張に出かける機会の多いビジネスマンの方など、年間複数回の海外旅行に出かける機会がある方には非常にお得に利用することができます。

 

自動付帯で補償される海外旅行傷害保険を利用すれば、カードを持っているだけで補償をうけることができますので、手間なく海外旅行傷害保険を備えることができるのも嬉しいですよね。

家族特約が利用できる

ゴールドカード以上のクレジットカードの付帯保険の場合、家族カードを持たない家族への補償もうけることができる「家族特約」が付帯しているケースがあります。

 

保険会社の海外旅行傷害保険の場合、子供や家族分の保険もひとりひとり加入する必要がありますので、人数の多い旅行の場合にはその分保険料のコストがかさんでしまいます。

 

家族特約(海外旅行傷害保険)付帯のゴールドカードを比較!クレカ1枚で家族を守る」でも紹介しているように、家族特約が付帯したゴールドカードを利用することで、コストをかけずに家族旅行を安心して楽しむことができます。

 

家族との海外旅行の際にも、安心の補償で旅行を集中して楽しむことができるというのは非常に嬉しいメリットになりますよね。

複数枚のカードの補償を上乗せして利用することができる

クレジットカードの付帯保険の最大の特徴ともいえるのが、複数枚のカードの補償を上乗せして利用することができる点です。

 

保険会社の海外旅行傷害保険では、保険料の高い保険商品を利用することで手厚い補償をうけることができます。

 

対して、クレジットカードの付帯保険では、年会費無料のクレジットカード補償を合算して利用することで補償が上乗せされ、低コストで手厚い補償をうけることができるのですね。

海外赴任や海外留学でもカード付帯の海外旅行傷害保険を利用しよう!

クレジットカードの付帯保険と保険会社の海外旅行傷害保険を比べた際に、大きな違いとなるのが補償期間です。

 

クレジットカードの付帯保険では、最長で90日程度の補償期間が設定されているカードがほとんどで、海外赴任や海外留学では使えないという印象がある方も多いでしょう。

 

ただし、90日の間に1回でも帰国すれば、再度海外に出発した段階から補償期間のカウントがスタートしますので、3か月に1回程度帰国する方にはクレジットカードの付帯保険でも充分です。

 

また、利用付帯のクレジットカードの場合、現地の交通機関の利用があった日から補償期間のカウントがスタートするカードもあります。

 

90日の補償期間が切れるタイミングで利用付帯のクレジットカードの補償をスタートさせれば、90日の補償期間を追加することができるのですね。

クレジットカードの付帯保険は超優秀!海外旅行はクレジットカードで充分です

結論としては、クレジットカードの付帯保険でも海外旅行用の補償としては充分であるといえるのではないでしょうか。

 

  • 保険会社の保険との違いは疾病死亡・補償期間の違い
  • コストで比べると断然クレジットカードがお得
  • 複数枚の補償を上乗せして利用することで手厚い補償を

 

クレジットカードの付帯保険と、保険会社の海外旅行傷害保険の違いは疾病死亡の補償と、補償期間の違いです。

 

ただし、病気を患っている状態で旅行に出かける方も少ないとおもいますので、それほど大きなデメリットとは言えないでしょう。

 

万が一のトラブルに備える保険商品である以上、コストだけではなく、注目すべきなのはその補償内容です。

 

クレジットカードの付帯保険では、複数枚のクレジットカードの補償を上乗せして利用することができますので、コストと補償内容の二兎を追うことができるのですね。

 

尚、海外旅行傷害保険の内容が充実したクレジットカードに関しては「海外旅行傷害保険付きおすすめクレジットカード特集!自動付帯で補償が手厚い!」の記事をチェックしてくださいね!